IoT(アイオーティー)とは「Internet of Things」の略で、直訳すると「モノのインターネット」という意味になります。
「モノ(物)」をインターネットで接続して情報交換することで相互に通信・制御を可能にする仕組みです。
こういうとちょっと難しそうですよね?
簡単に説明すると…
スマホやパソコンだけでなく、テレビやエアコン、冷蔵庫などの家電などもインターネットに接続してそれぞれが通信したり情報をこちらに送ってくれたりして、「生活をより便利に快適にしよう」っていう話です。
「モノ」というのは家電だけでなく、車だったり、犬の首輪だったり、窓やカーテンだったり、街にある監視カメラだったり、工場の自動組み立て機だったりと様々なモノを指します。
例えば「会話をするAIスピーカー」なんてものが今、人気ですよね。スピーカーという「モノ」をインターネットに繋げ通信し、様々な情報を私たちに伝えてくれます。
世の中にあるあらゆるモノがインターネット通信して相互に制御するシステム。モノが繋がるインターネット。
これが「IoT」なのです。
スポンサーリンク【IoTの例】
ここではもう少し詳しく、例を挙げながらIoTを説明していきますね。
◆家庭でのIoTとネット制御
IoTをわかりやすく説明する際に、例を挙げるとすればやはり「家電」が最適でしょう。
テレビ、冷蔵庫、照明器具、スピーカー、給湯器、洗濯機などなど。
元々、センサーが付いていたり、リモコンで操作するものやインターネットに接続できる機能が付いているものが多い家電はIoTに組み込みやすい「モノ」と言えます。
例を挙げていきましょう。中には少し未来の話もありますがたとえ話としてご理解ください。
・テレビ = テレビ映像だけでなくインターネットからの情報も入手できます。ネット配信の動画がテレビで視聴できるのはもちろん、こちらからの情報を入力することで相互に情報のやり取りができます。今後はテレビと会話することで必要な情報を得ることができるようになっていくでしょう。
・洗濯機 = ネット接続することで洗濯が終わったことをあなたのスマホに知らせてくれたりします。また、天気予報の情報を自動で得て、洗濯日和の日にちや時間帯を教えてくれるようになります。
・照明器具 = センサー内蔵で暗い時間に人が来ると自動で点灯します。ネット接続しているので部屋に入る前や出た後でもスマホで電源入り切りの操作が可能です。
・AIスピーカー = 既に人気のIoT家電ですよね。単に音楽を流すだけでなく、いろいろな家電をインターネットで繋ぐ「中継地点」の役目を果たします。例えばスピーカーに「テレビをつけて。〇チャンネルが見たい」と言えばスピーカーと繋がっているテレビが応答して〇チャンネルをつけてくれます。「電気つけて」の声で照明器具を点灯できます。
また、AIスピーカーなどは会話をしているうちにネット経由で行動パターンや好みを学習して、こちらが目的を伝える前に「暗くなってきました。灯りをつけますか?」「19時からテレビで報道番組があります」などあなたに合ったおすすめの行動や内容をアドバイスしてくれるようになります。
◆離れた場所での利用
ネット接続してあるので離れた場所からでもスマホやパソコンなどから操作・確認ができます。
・エアコン = 冬の寒い日には「家にたどり着く前に部屋に暖房を入れたい」なんてことありますよね?そんなときはスマホからエアコンを遠隔操作。暖かい部屋に帰ることができます。
・ペットの状態を知る = 一人暮らしの部屋で猫を飼っているとします。出勤しているときにはペットがどうしているかやはり気になりますよね?部屋に設置した遠隔操作可能な監視カメラでペットの様子が確認。スマホで監視カメラを通してペットが今、どんな状態なのかをリアルタイムで見ることができます。
・会社の状態を知る = 会社経営者だった場合、自分の会社の事務所の様子を把握しておきたいものでしょう。防犯カメラをネットで繋げてリアルタイムで状況を確認可能。どこにいても会社の様子が見れます。夜間、従業員がいないときはカメラとセンサーで不審者の侵入がないかを常に確認していて異常があれば警報を鳴らします。
・工場や病院での利用 = 機械の遠隔操縦や制御はもちろん、情報を得て制御することにより「安全」に対しても活用することができるでしょう。工場であればカメラで異常や危険を察知してトラブルを回避したり、病院や介護施設であればセンサーで患者さんの異常行動や転倒などをいち早く発見できます。
【IoTの問題点】
IoTの導入が急速に加速している中、心配されているものに「セキュリティ上の問題点」があります。
インターネットに繋がるということは様々な「モノ」がサイバー攻撃にあう可能性が出てきてしまいます。
知らないうちに家電がウイルスに感染して誰かに勝手に操作されたりしたら怖いですよね?便利なものどころかとんでもない事故や事件が起きてしまいます。
ネット接続する「モノ」にはウイルスが感染しないようセキュリティ対策が必要不可欠になります。
また、「モノ」がネットを通じて様々な情報が集まります。集まった情報を安全に管理できればよいのですが、機器の管理をしている会社から「個人情報の流出」などがないとは限りません。
トラブルがあった場合、誰がどのように責任を取らなければならないのか明確になっていないケースもあります。
新しい技術が日常に入ってくると、今までにないトラブルが起きる可能性は大です。そうならないためにも新しい法律などを作らなければ対処できない事態が今後、あるかもしれません。
【まとめ】
私たちの暮らしを今までにないぐらい便利に、快適にしてくれるであろう「IoT」の技術。それは「モノがネット通信して相互に制御するシステム」です。
なるべくわかりやすく説明してみたつもりなのですが、IoTがどのようなものかおわかりいただけましたでしょうか?
特にスマートフォンで操作する「モノ」は今後、増えてくるかと思います。スマホは遠隔操作に最適なデバイスですからね。
ただし、まだIoT化で生活が便利になってめでたしめでたしとはいきません。
IoTにはセキュリティ上の問題点など課題が残されていることもしっかり覚えて、今後も安全性の確認もしていかなければならないことを肝に銘じておきましょう。
最後にちょっと怖いお話になりましたが、IoTの技術の発達が私たちに幸せな暮らしを提供してくれるよう私たち自身も知識を得て、ともに成長し見守ってゆくことがよいと感じます。
(*´▽`*)b
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