TensorART ADetailer 使い方(表情の変え方)

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TensorART ADetailer 使い方(表情を変える方法) 操作・設定

TensorART で「ADetailer で表情を変える方法」を解説します。

TensorART の ADetailer(エーディテーラー)は、表情を変えたり、顔を綺麗に修正したりできます。

今回は、「表情を変える方法」を説明していきます。

画像生成の最後の最後で表情を変えるのは、あまりうまくできない場合がありますが、「同じ人物を同じ構図で表情だけ変える」表情差分を生成できるというメリットがあります。

例えば元画像とは別に、無表情の顔を笑顔にした画像や、目の色だけ変更して雰囲気を変えた画像などを生成することができます。

この記事では、スマホで使える 画像生成AIサービス TensorART の「ADetailer で表情を変える方法」を解説していきますね。

【関連記事】TensorART ADetailer 使い方(顔面修復のやり方)はコチラ

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【TensorART について】

TensorART(テンソルアート)は、Stable Diffusion など画像生成AIツールが無料で利用できる画像生成サービスです。スマホでも使えるのが嬉しいですね。

TensorART 使い方(プロンプト書き方/各種設定)

ADetailer を使う前に、TensorART の基本的な使い方を覚えておくと、よりスムーズに使うことができるのでおすすめです。
 

【ADetailer で表情を変える方法】

ADetailer を使って「笑顔の画像」を「悲しい顔の画像」に変えてみます。

今回は、あえて表情を綺麗に変えにくいリアル系のモデル(チェックポイント)を例として使っていきますね。

【注意】元画像が生成されていてプロンプトやシード値など各項目が固定されていることを前提で、操作方法を紹介していきます。

例となる元画像はコチラ。(ADetailer は使っていない状態)

元画像 笑顔の女性 TensorART
 

1.ADetailer 顔面修復は TensorART の「Text2Img」タブで使用します。

2.「シード値」が同じままになっていることを確認します。空欄になっていたら生成リストから画像のシード値をコピーして貼り付けておきましょう。

3.「ADetailer 顔面修復」のボタンを「ON」にしてください。

ADetailer 顔面修復 ON
 

4.ADetailer モデルは、「face_yolov8s.pt」を選びます。

 顔の修正では、頭に「face_」が付いているものを選びます。「face_●●」は他にもあるのでベースモデルによって、より合うもの選ぶとよいらしい。

ADetailer モデル face_yolov8s.pt
 

5.ADetailer プロンプトの欄に「sad」と入力します。sad は「悲しい」という意味です。

 お好みによって「怒る」や「泣く」などでも試してみてください。

ADetailer プロンプト sad
 

6.各種数値の設定を行います。

ADetailer 設定 デノイズの強さなど

・検出モデルの信頼度のしきい値(Detection model confidence threshold)は、デフォルトの「0.5」でよい感じ。いじるなら「0.3~0.5」辺りが無難かと思われますが、変更するなら最後の最後でよい設定かも。

・インペイントマスクのぼかし は、「4」でよいです。表情を変える場合、数値を変えると一応影響はあります。

・デノイズの強さ は、表情を変えるプロンプトを入れたので今回は「0.5」でやってみます。

・マスク部分のみインペイント は、基本は「ON」でよいかと思います。反映されない機能かと思っていましたが、表情差分を生成時にデノイズを強めると、オンとオフで若干違いがあります。
 

7.「生成」をタップします。注意:ADetailerを使うと必要クレジットが増えるので気を付けましょう。

生成
 

8.生成できた画像をダウンロードしてみました。

悲しい顔の女性 TensorART 画像生成

口元に少し笑顔が残る、悲しげな表情になりました。
 

9.元画像との比較です。

TensorART ADetailer 表情を変える

元が笑顔の画像から、ADetailerだけで変更を加えているため笑顔が少し残ってはいますが、悲しい表情の画像が出来上がりました。
 

10.今回は表情の変化を確かめるため、元画像とは別に、プロンプト「なし」、デノイズの強さ「0.5」で作った画像も用意してみました。

顔を綺麗にするだけならデノイズの強さは「0.2~0.3」ぐらいでよいと思うので、「0.5」で生成したものとも比較するほうが「表情変化の正確さ」が伝わるかと思います。

ある意味、画像の質を比べるなら②と④を比較するのがよいかも。参考までにどうぞ。

TensorART ADetailer 表情差分

①元画像(ADetailer 前)

②プロンプト「なし」、デノイズの強さ「0.5」

③プロンプト「sad」、デノイズの強さ「0.4」

④プロンプト「sad」、デノイズの強さ「0.5」(今回の完成画像)

⑤プロンプト「sad」、デノイズの強さ「0.6」
 

そもそも、表情を変化させるためにデノイズを強めにしてあるので、まつ毛部分など元画像から少し崩れが見られますね。

リアル系よりアニメ系のほうが上手くごまかしやすい機能だと思います。

③のデノイズの強さ「0.4」だと、やや悲しみが足りず、⑤のデノイズの強さ「0.6」だとしっかり悲しい顔になりますが、細部に崩れが現れてやつれた顔になってしまいます。これはこれで成功かもしれませんが。

今回は、④のデノイズの強さ「0.5」が成功した画像ということにします。ここはお好みで決めてください♪
 

【まとめ】

TensorART での ADetailer の使い方(表情の変え方)を解説しました。

デノイズを強めにするのでリアル系だと細部に崩れが生じてしまいます。

使うならアニメ系のモデルのほうがよさそうですが、リアル系でも表情の変化はちゃんと分かるレベルで画像修復できました。

ADetailerは顔面修復だけでなく、「同じ人物、同じ構図で、ちょっと表情を変化させたい」なんてときにも役立つ機能です。
(σ・∀・)σ

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