TensorART の Control Net をまとめたリンク集となります。
TensorART で使う Stable Diffusion の Control Netの説明と実践例の解説記事へのリンクを貼ってあります。
Control Netの種類や、どんな絵を描きたいかで選ぶべきControl Netが解るようになります。
Control Netのことがよくわからない方にはもちろん、使用方法を覚えたい方にも役立つ情報を載せていますので、このページをブックマークしておくと後で確認できて便利ですよ。
基本的なTensorART の使い方はこちらで解説しています。
スポンサーリンク【Control Net 種類と解説】
Control Netはたくさんあるので、中でもよく使われるControl Netを紹介していきます。
【Canny】
Canny は画像から線画を抽出するツールです。
線画の抽出というのは、画像の中の「線だけ」を抜き出すことです。線を抽出することで、元の構図を保ちながら色の塗り替えなどが可能になりますよ。
イメージとしては「元画像をアップロード」→「線画抽出」→「プロンプトで色などを変更」といった感じ。
既存の構図を活かした生成に最適なControl Netなので、例えば、キャラクターの髪の色を変えたり、服装の色を変えたりするのが得意なツール。
TensorARTでは、特に意識する必要もなく、Stable Diffusion 1.5系でもSDXLでも使える便利なControl Netとなっています。
【OpenPose】
OpenPose は、特定のポーズや構図を持ったキャラクターを描くために役立つControl Netです。
元となる画像から「棒人間」と呼ばれる骨格の軸となる画像を描き出すことができます。
簡単にいえば、描きたいポーズの画像を読み込ませて「このポーズで描いてほしい」という指示が出せるようになります。
生成画像はプロンプトだけでは描かれにくいため、予めポーズを学習させることで同じようなポーズや構図の画像を生成することができます。
描きたいポーズの元となる画像さえあれば、自分が描きたいポーズで画像生成できるのがOpenPoseの強みです。
Cannyは、LineartやScribbleでも代用が可能です。筆者の経験では、元となる画像によって最適なものが異なる場合も多々あるのでいろいろ試してみてください。
【Lineart】
Lineartは、Cannyとよく似たControl Netで同じような使い方ができます。
しかし、Lineart は、かなり緻密に線画抽出されるため、より線画抽出を目的として使うツールだと思われます。
Lineart の使い道は、「画像の雰囲気を変える(色の変更)」「イラストから線画を抽出する」「線画からイラストを作る」の3つあると思います。
線画が詳細なため、線画のみ抽出された画像を、ドロー系ソフトなどで描き直すのに適しているかと思われます。
描き直した画像を元画像として Lineartで読み込むことで別のデザインの画像を生成することができます。
Lineartは、CannyやScribble(スクリブル)でも代用が可能です。元となる画像によって最適なものが異なる場合も多々あるので、Lineart、Canny、Scribbleを試してみてください。
【Reference Only】
Reference Only は、元画像を参照して新たに画像を生成するツールです。
簡単に言えば、元画像と同じような顔、恰好、構図の人物が生成されます。
同じプロンプトだけでは同じ構図になりにくいため、同じ人物や構図を何枚も描きたいときに Reference Onlyが役立ちます。
Reference Only は、CannyやOpenPoseとは違い、元画像全体から人物の顔や服装、色、構図を判断して画像を描くため、他の Control Net ほど影響が強くない自由度の高いツールとなっています。
プロンプトで誘導する必要こそありますが、Reference Only は「同じような顔」を描きやすいため、漫画を描いたり、同じキャラクター画像を何枚も描きたいという場合に役立ちます。
ただし、TensorART では Reference Only の細かい設定まではできないので、ある程度の生成回数が必要です。
・Control Net【Reference Only】使い方
【IP-Adapter】
IP-Adapter は画像からプロンプトを読み取り、それを基に新たな画像を生成する Control Net です。
つまり、元画像さえあればプロンプトを入力しなくても同じような画像を生成できるというツール。
OpenPose や Canny ではポーズや構図を固定してしまいますが、IP-Adapter なら元画像の雰囲気を保ちつつ、柔軟に新しい画像を描いてくれます。
ただ、「プロンプトは分からないけど似たような画像が作れる」といえば聴こえは良いですが、TensorART では、IP-Adapterのプリプロセッサーの切り替えができないなど、細かい設定できないため、扱いが難しい Control Net ではあります。
【Control Net 組み合わせ活用】
TensorARTでも、複数のControl Netを組み合わせることで、より複雑な画像生成が可能になります。
想像以上に簡単なので、臆せず試してみてください。
◆ポーズを指定しつつ、背景の構図も制御する
OpenPoseで人物のポーズを固定、Cannyで人物の服装、顔立ちや背景などを固定することで、かなり高度な表現が可能になります。
上手くいかない場合は、プロンプトで誘導してあげてください。
また、Control Netを複数使う場合は、それぞれのControl Netの強度を少し下げて使うとよいです。
「OpenPose 0.6」「Canny 0.6」のように、数値を調整しながら試してみてください。
◆同じキャラクターを描く
Reference OnlyもIP-Adapterも、元画像を参照して同じような画像を作るControl Netです。
Reference Only は雰囲気重視なところがあるため、IP-Adapter の「イメージから入手したプロンプト」で固定していくという作戦です。
上手く描くのが難しい組み合わせになりますが、キャラクター画像を一枚 描いた後、同じキャラクターを描きたいときに有効な手段かと思います。
弱点はプロンプトが複雑だと画像が破綻しやすいので、同じような構図で同じキャラクターを描きたいときに使うのがおすすめ。なので、差分作成などクリエイター向けのテクニックかも?
また、今回の記事では紹介していませんが、「Depth(デプス)」というControl Netは画像の奥行き情報を利用し、3D的な構造を制御します。複雑なシーンの再構築や、特定のオブジェクトの配置に役立ちます。
使い道が分かりにくい Control Netではありますが、Canny、Lineart、Scribbleが上手く組み合わせられない場合は、Depthも試してみてください。
【まとめ】
今回は、TensorART で使える Control Net機能を解説したリンク集をまとめました。
Canny、OpenPose、Lineartなど主要なControl Netの種類別に、使い方や実践例へのリンクを記載してありますので、Control Net初心者の方から、より高度な活用を目指す方にも役立てていただけると幸いです。
リンク先の各Control Net 詳細解説記事では、目的や描きたい絵に合わせて深く学べます。ブックマークして、あなたの画像生成スキル向上にお役立てください。
(σ・∀・)σ
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