TensorART Img2Img 使い方【イメージから画像生成】

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TensorART Img2Img 使い方 操作・設定

TensorART での「Img2Img」の使い方を解説します。

Img2Img の読み方は「イメージ トゥー イメージ」で、Image to Image の略となり、「画像から画像へ変換」という意味になります。

Img2Img は、既存の画像をベースに、AIが新たな画像を生成する機能です。

Text2img では文字や文章のプロンプトだけで画像を生成しますが、Img2Img では、元画像から新しい画像を生成できます。

この記事では、TensorART の Img2Img 機能を使って、

・どんなことができるのか?

・具体的な使い方

・細かい設定方法

をわかりやすく解説しています。

TensorART 使い方の記事では基本操作の解説をしていますので、初めて TensorART を使う方はそちらもご覧ください。

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【Img2Img では、どんなことができるのか?】

画像を元に AIが新しい画像を生成してくれる「Img2Img」。ベースとなる「絵」がすでにあるので、その絵を自分好みにアレンジすることができます。

◆Img2Img 使用例

・元画像さえあれば画像生成AIが使える:難しいプロンプト抜きで元画像だけで画像生成が楽しめます。

・スタイル転換:モデルを変えることで写真をイラスト風や絵画風にアレンジできる。逆もアリ♪

・画像の変化:プロンプト(AIに指示を与える言葉)を追加・変更することで人物の髪型や服装、背景などを変化させたりできます。

・差分の作成:似た画像を複数作れます。お気に入りの画像を、ちょっとだけ変えるなんて使い方も可能。

・オブジェクトの追加・削除:新たなオブジェクトを追加したり、不要なオブジェクトを削除したりできます。

・画質の向上:低解像度の画像を高解像度に変換したり、画像のノイズを低減したりできます。

・写真のリタッチ:さすがに完全とはいきませんが、古い写真を鮮やかに復元できます。人物画は苦手かも。
 

Img2Img は「既存の画像をベースに画像生成する」ため、より自然でリアルな画像を生成できます。つまり、あまり不自然な画像は生成されにくいという特徴もあります。

デザインのアイデア出し、写真編集はもちろん、例えば、自分のペットの写真をアニメキャラクターに変えたり、好きな絵画を自分の部屋の壁に飾るための高解像度画像を作成したりなど、使い方次第で様々な用途に活用できます。

プロンプトの使い方次第で生成される画像は大きく変わるため、最初は戸惑うかもしれませんが、作りたい画像のイメージが明確になればなるほど、Img2Imgはあなたの想像力を具現化する強力なツールとなるでしょう。
 

【Img2Img の使い方】

では、TensorART の Img2Img の使い方の手順を解説していきますね。

今回は、スマートフォンでの操作方法で紹介します。PCでも、ほぼ同様の操作で扱えます。
 

1.まずは、ベースとなる画像を用意します。※適当に作った画像なので脚が3本ありますが気にしないで。

車に乗る女性

2.TensorART のワークスペースの下にある「Img2Img」をタップします。

Img2Img タブ

3.少しわかりにくいですが、このエリアにたくさんの機能が区分けなしで詰まっていますので、ここでも「Img2Img」をタップしてください。

Img2Img

4.「ファイルをドラッグ&ドロップするか、アップロードをクリック」をタップして、元画像をアップロードしてください。

ファイルをドラッグ&ドロップするか、アップロードをクリック

5.今回は元画像と同じプロンプトを入力しています。同じプロンプトだと元画像と合わせてより似た画像が生成されます。

「プロンプトは無くてもOK」です。ただし、品質系プロンプトとネガティブプロンプトは入れておいた方がよいです。

↓この画像では品質系プロンプト入れ忘れてますが入れてね。

プロンプト、ネガティブプロンプト

品質系プロンプト例

best quality, masterpiece,best quality, masterpiece, amazing quality, Ultra detailed, insanely detailed, beautiful,

ネガティブプロンプト例

EasyNegative,low quality,worst quality,out of focus,nsfw,
 

6.モデルを選択します。元画像がリアル系なので、今回はアニメ系のモデルで、イラスト化してみますね。

※モデル(チェックポイント)指定のプロンプトがあれば、プロンプト、ネガティブプロンプトを追記してください。

モデルの変更

7.モデルに合わせて「VAE」を変更します。今回はこのまま。

VAE

8.「デノイズの強さ」を強く(大きく)しすぎると元画像と異なる画像が生成されてしまうため、同じ構図にしたい場合は、「0.4~0.7」あたりがおすすめかと思います。

元画像によって結果が異なるので、元画像と自分の好みで数値をいろいろ試してみてください。

デノイズの強さ

9.「サイズ」は基本、元画像と同じ数値にします。

 サンプリング法は今回は「DPM++2M Karras」にしてみます。※合わないようなら変えてみてね。

サイズ、サンプリング法

10.「サンプリング回数」は、少し高めの「25~30」ぐらいに増やしたいところですが、TensorART の無料版では、最高が「25」となっているため、今回は 25でやってみます。

※練習ではクレジットを抑えるために20ですることをおすすめします。いい感じに生成出来そうならサンプリング回数を増やしてみてください。

サンプリング回数

11.「プロンプト関連度(CFGスケール)」は「7」のままでOKです。

プロンプト関連度

12.「生成」をタップして画像生成してみましょう。

生成

13.同じポーズ・構図のアニメ風の画像が生成されました。プロンプトだけではこう上手くはいかないので Img2Img のお手軽さを感じますね。

クルマを運転する女性 アニメ風

14.今度は「ADetailer」も使ってみます。「ADetailer顔面修復」をONにします。

 数値は以下の通り。

ズボンの形を少し直して、画質をよくしたいだけなのであまり設定はいじらず、同じ元画像から「画像生成」してみます。

ADetailer

15.細かい部分に手直しが入り、画像も少し綺麗になりました。ADetailerはお好みで使ったり使わなかったりできそうですね。

クルマを運転する女性 アニメ風 ADetailer使用
 

画像サイズは「512×768」と小さ目ですが、しっかりリアル風画像からアニメ風画像が生成されました。

逆にアニメをリアルにしたり、写真の風景を絵画風にするのも面白そうですね。

また、Img2Img から高画質化も行いたい場合は、TensorART【Img2Img アップスケーラー】使い方の記事に使用方法がかいてありますので参考にしてみてください。
 

【まとめ】

今回は、TensorART での「Img2Img」の使い方を説明しました。

Img2Img は難しいプロンプトを考える手間が省けるため、「手軽にアートを楽しめる」という魅力があります。

とりあえず画像生成AIを使ってみたいという方にも向いている機能なのかもしれません。

Img2Img は、元画像を AIが解析して新たな別の画像を生成するという、あなたの想像力が無限に広がる面白い機能です。
 

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TensorART ADetailer 使い方(顔面修復のやり方)

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shima

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スマホの使い方記事を10年以上書き続けています(※このサイトは2016年から)。筆者自身、苦労してスマホを覚えているため解説する際にちょっとしたコツなども教えることができるかと思います。
難しいスマホ用語も「納得できた!」とスッキリ解決していただけるよう、わかりやすく説明をしていけたらと考えております。

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