TensorART LoRA の使い方

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TensorART LoRA の使い方 操作・設定

LoRA(Low-Rank Adaptation)とは、モデルに新しい「要素」を追加するためのファイルです。読み方はローラ、またはロラ。

LoRAファイルには追加学習のデータが保存されていて、画風など別の要素を加えることが可能です。

イメージ的には「モデル」+「LoRA」で、モデルだけでは表現しにくかった絵を描けるようになる感じです。

今回は、スマホでも利用できる画像生成AIサービス TensorART での「LoRA の使い方」を解説していきますね。TensorART 使い方の記事では基本操作の解説をしています。

Stable Diffusion でも、ほぼ同様の操作で使用できますので参考にしてみてください。

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【LoRA で何ができる?】

LoRA を使うことで、新たな「要素」を追加。プロンプトだけでは描くことが難しかった画像を生成できます。

LoRA には、用途別でいろんな種類があります。区分けはないですが、こんなLoRAがありますよというのが伝われば幸いです。

・品質系のLoRA = 画質を向上させ、ディテール(細部)を綺麗に描いたりできます。結果、プロンプトを省略できます。

・画風を変えるLoRA = 浮世絵風、水彩画風、ピクセルアートなど、画像全体を特定の画風に変更させます。

・ポーズや特長を反映するLoRA = 人物の特定のポーズや服装などを描いてくれます。特定の職種の人物や、プロンプトがわからないポーズで描きたいときなどで活躍。

・特定のキャラクターを描くLoRA = 特定のキャラクターを描いたり、ちびキャラのような特長のあるデフォルメ・キャラクター等を描けます。
 

【LoRA を使って特定のキャラクターを描いてみる】

LoRA というと、真っ先に思い浮かぶのは既存のキャラクターを描く機能ということではないでしょうか?

版権キャラの生成画像の取り扱いについてはグレーなところがあるので、生成した画像は個人で楽しむ範囲にとどめておくことをおすすめします

今回は、一部条件でのみ商用利用可能(※2024/10/23時点)な「竈門禰豆子」のLoRA があったので、そちらをお借りして使い方を解説していきますね。
 

1.「Text2Img」タブで、とりあえず適当なプロンプトとネガティブプロンプトを入れておきます。

 モデルはアニメ系のものを使います。

プロンプトを入れる

品質関連のプロンプトと 1girl だけ入れておきます。

【プロンプト】
best quality, masterpiece,best quality, masterpiece, Ultra detailed, insanely detailed, beautiful,1girl,

【ネガティブプロンプト】
EasyNegative,low quality,worst quality,out of focus,nsfw,
 

2.「設定」は以下の通りにしました。お好みで設定は変更してみてください。

設定をする

・VAE = 「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」

・画像サイズ = 512×768

・サンプリング法 = DPM++ 2M Karras

・サンプリング回数 = 20

・プロンプト関連度 = 7
 

3.「LoRA を追加」をタップしてください。

LoRAを追加
 

4.LoRA のおすすめ が表示されるので「赤枠」を右へスクロールします。

右へスクロール
 

5.「全て」をタップします。

全て を選ぶ

※PC版では、フィルターも使えます(精度は低い)
 

6.今回は例として、検索窓に「nezuko」と入力して、一部条件でのみ商用利用可能なLoRAを選択してみました(※2024/10/23時点)。

描きたいキャラクター名を検索して「使用する」をタップしてください。

※モデルにも言えることですが、最近は収益化できるSNSも増えてきたため、商用利用不可のLoRAの扱いには気を付けてください。個人で楽しむ範囲で利用することをおすすめします。

検索窓に入力して検索
 

7.LoRA を選んだら、LoRAの反映強度のスライダーの「数値」を調整します。

  LoRAの名前の右にあるボタンをタップして、LoRA詳細ページからおすすめの数値を調べましょう。書いてなかったらとりあえず「0.8~1」ぐらいで生成しながらスライダーを調節していきましょう。

 ※LoRA詳細ページには、おすすめの設定に加え、権利関連の情報が載っているため翻訳したりしてよく確認しておきましょう。

 今回のLoRAのおすすめは「0.8」でした。

LoRA スライダー調整
 

8.LoRA を使う際には必ず必要なものがあります。

 それが「トリガーワード」というプロンプトです。トリガーワードを入力することで LoRA の要素がしっかり画像に反映されるようになります。

TensorARTでは、LoRA の下にある トリガーワードの右の「Add All」という部分をタップすることで、必要なトリガーワードが自動でプロンプト欄に入るようになっていますので、「Add All」をタップしてください。

トリガーワードを入れる
 

9.プロンプト欄にトリガーワードが入っているのを確認したら「生成」をタップして画像生成を始めます。

生成
 

10.出来上がった画像が、いまひとつ禰豆子らしくなかったのでプロンプトに「kimono」「full shot」と入力して、再度 生成してみます。

 足りない部分や変えたい部分は、プロンプトを入力することで反映されるのでいろいろ試してみましょう。

生成画像 イマイチ

プロンプトを追加記入してみる
 

11.禰豆子が描けました。(全身を描けてませんが服装がちゃんとわかるので良しとします)

生成画像 成功
 

12.生成リストから画像をタップして下段部分をスクロール。シード値をコピーして高画質画像を作ってみましょう。

シード値をコピーする
 

13.「Text2Img」タブで「シード値」の部分に貼り付け、同じ構図で高画質化していきましょう。

シード値にペーストする
 

14.「Upscale」をONにして、数値を下図のように設定します。

修復方法は、アニメに適している「R-ESRGAN 4x+ Anime6B」を選びました。元画像が既に綺麗に仕上がっているため、「デノイズの強さ」も「0.4」とやや弱めにしました。

アップスケーラー調整
 

15.「ADetailer」もONにします。数値を下図のように設定します。

こちらも「デノイズの強さ」は弱めにしています。設定が終わったら「生成」をタップします。

ADetailer調整と 生成
 

16.高画質でいい感じに禰豆子が描けました。完成!

高画質化で成功

モデルを変えたり、プロンプトを書き足したりすれば、より禰豆子らしくなるかと思います。
 

【TensorART について】

TensorART(テンソルアート)は、Stable Diffusion など画像生成AIツールが無料で利用できる画像生成サービスです。スマホでも使えるのが嬉しいポイント。

LoRA を使う前に、TensorART の基本的な使い方を覚えておくと、よりスムーズに使うことができるのでおすすめです。

TensorART 使い方(プロンプト書き方/各種設定)
 

【まとめ】

今回は、LoRA の使い方を解説してみました。

画像生成AIの用語は全部難しいですが、この LoRA ってヤツもけっこうわかりにくいですよね。「ローラって何?ヒデキ?」みたいなのが筆者のようなオッサンの反応。

正直、あまりLoRAを多用していないので品質系のおすすめ LoRA が紹介できなくて申し訳ないです。

でも、TensorARTはトリガーワードをワンタップでまとめて自動入力してくれるのが便利ですね!

これなら使い方や設定で迷ってしまう初心者さんでもカンタンにLoRAを試してみることができます。
(*´▽`*)ノ

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この記事を書いた人
shima

当メディアにお越しくださりありがとうございます。管理人の shima(しま)です。
スマホの使い方記事を10年以上書き続けています(※このサイトは2016年から)。筆者自身、苦労してスマホを覚えているため解説する際にちょっとしたコツなども教えることができるかと思います。
難しいスマホ用語も「納得できた!」とスッキリ解決していただけるよう、わかりやすく説明をしていけたらと考えております。

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