「ワイヤレス充電ってどうしてケーブルなしで充電できるの?」
「ラクそうで気になるけどちゃんと充電できるの?」
…って疑問、ありませんか?
今回はワイヤレス充電の仕組みについて なるべくわかりやすく解説していきます。
ワイヤレス充電にはいろいろ種類がありますが、現在 実用化されているワイヤレス充電対応のスマホは「電磁誘導方式」で充電するものとなっています。※2024/2/1時点
電磁誘導方式と聞くと難しそうで抵抗を感じますが、
電磁誘導 = 磁力を電力に変換する仕組みと考えてもらえばOK!
つまり、「電磁誘導でスマホのバッテリーが充電できる」ということになります。
そして重要なのが、ワイヤレス充電を行いたい場合、まず「お使いのスマホがワイヤレス充電に対応しているか?」、「充電器が Qi(チー)規格に対応しているか?」を確認しておく必要があります。
その辺りも説明していきますのでよろしくお願いします。
スポンサーリンク【ワイヤレス充電とは?仕組みを解説】
ワイヤレス充電とはその名の通り、有線接続しないでスマホ等のバッテリーに充電できる充電方法のことです。
ワイヤレス充電器(充電パッド等とも呼ばれる)にスマホを載せたり、位置を合わせてセットすることでバッテリーに充電することができます。
スマホと充電器を繋ぐケーブルがないためスッキリしますし、充電時にいちいちケーブルを接続する手間が省けます。
では、ワイヤレス充電はどのような仕組みで充電しているのか見ていきましょう。
1.ワイヤレス充電器の中には「送信コイル」が入っていて、電気を流すことで「磁束(磁界)」というものが発生します。
2.スマホに内蔵されている「受信コイル」が磁束に反応して「電磁誘導」が起こります。すると「受信コイル」にも電流が流れるようになります。
3.受信コイルに流れた電力をバッテリーへ供給することで充電を行います。
簡単に説明すると「ワイヤレス充電」はこのような仕組みでバッテリーへの充電を行うようになっています。
実際には、送信コイルに電流が流れる前に信号を送り、受信コイルの有無の検索を行うなど安全対策がされているため、もう少し複雑な手順にはなっていますが、お分かりいただけたでしょうか。
【Qi(チー)規格とは?】
ワイヤレス充電を調べるとよく見かけるのが「Qi(チー)」という言葉。
「WPC(Wireless Power Consortium)」という標準化団体が決めたワイヤレス充電の国際規格の名称が「Qi(チー)」なのです。「Qi(チー)」でも先ほど説明した電磁誘導方式が採用されています。
横文字や難しい言葉が出てくるとちょっとややこしく感じますよね。しかし!
国際規格なので「Qi(チー)規格」に対応しているスマートフォンとワイヤレス充電器であれば「互換性があり充電できる」ということになります。
Qi規格に対応している機器なら、スマホだけでなく、スマートウォッチやワイヤレス・イヤフォンも充電できます。これは嬉しい!
つまり、現状ではスマホもワイヤレス充電器も「Qi(チー)規格対応のものを選ぶ」ことが重要です。
【ワイヤレス充電器の選び方】
ワイヤレス充電器は「Qi(チー)規格対応のものを選ぶ」として、その他にも確認しなければならないことがあります。
まず、「伝達電力(最大出力ワット数)」です。
最大出力など表現方法が多いので迷いますが、ワット数の大きいワイヤレス充電器が「早く充電」できます。
また、充電する「スマホにも対応しているワット数がある」のでここも注意!ワイヤレス充電器だけ高出力でもスマホがその数値に対応していなければそれほど意味はありません。
スマホと同じワット数か、それ以上(今後の機種変更などを考えて高出力のものを購入するのはアリ)のワット数のワイヤレス充電器を選ぶのがベターだと思います。
お使いのスマホのワイヤレス充電対応ワット数を調べるには、
「Xperia 1 V XQ-DQ44 ワイヤレス充電 ワット数」
のようなキーワードで機種の公式ページや関連サイトを探すと見つかると思います。型番も入れて調べるとよいです。
丸投げになって申し訳ありませんが、表記がない機種はメーカーにお問い合わせするのが無難です。もしくは同じ機種のキャリア違いモデルの情報を調べるなどありますが、最終的な判断は自己責任となるため予めご了承お願い致します。
そして、見落としがちなのが「ACアダプターの出力電力」です。特に「ワイヤレス充電器と別売り」になっているものは注意が必要。基本、同梱されているものがベストで、無い場合は充電器の伝達電力と同じ出力電力のものを利用しましょう。
続いて、「形状」です。好みや用途によって選びましょう。
多く見られるのが「パッド型」でスマホを上に載せるタイプです。スマホ一台であればこれで十分に感じます。
スマホを立て掛ける「スタンド型」や、しっかりと掴ませたり、固定したりする「ホールド型/マウント型」は振動のある車載時に便利なタイプです。
また、「複数デバイス充電型」は、スマホ・スマートウォッチ・ワイヤレスイヤフォンを同時に充電が可能です。
パッド自体の面積が大きかったり、デバイスをセットする場所が複数あったりと形状は様々。このタイプで確認したい点は「送信コイルの数と位置」です。おそらく他と比べて高額でしょうから送信コイルの数や位置はしっかり確かめておくとよいでしょう。
中には、冷却ファンが付いたワイヤレス充電器もあるので充電時に「熱」が気になる方は試してみるのもよいかもしれません。※良いか悪いかは微妙。充電するスマホ機種によって異なるのかもしれません。
通販など購入する際の注意点として、例え充電できたとしても「Qi」規格の記載が無かったり、「PSE(特定電気用品 関連)」のマークが無かったりする製品もあるようなので、そういった機器は筆者としてはあまりおすすめできません。
「Qi(チー)規格」については、商品説明や写真にしつこいぐらい書かれている通販製品が信用しやすいかな?と感じます。こちらも最終的な判断は自己責任となるため予めご了承お願い致します。
【ワイヤレス充電の注意点】
ワイヤレス充電にはメリット・デメリットがあります。
メリットは「ケーブルを接続する手間が省ける」です。これが大きいですね。
また、配線の整理に繋がるケースもあります。複数のデバイスを充電する時は本当にすっきりするでしょう。
一方、デメリットとして、一般的にワイヤレス充電は同じ条件の有線接続充電より「充電に時間がかかる」とされています。
つまり、有線接続よりバッテリー充電が「遅い」んですね。
これは電磁誘導による発熱が起きた場合、熱を抑えるために充電速度を落とす安全機能が備わっているのも原因のひとつだそうです(※Qi規格認定製品)。安全のためなら仕方ありませんよね。
ちなみに筆者は早くバッテリーを充電させたいタイプなのでワイヤレス充電器は使っていません。同じようにケーブル接続の手間を惜しんでも充電速度を重視する方はワイヤレス充電には向いていないのかもしれません。
そして、一番気になるであろう疑問は「スマホカバー」を付けていてもワイヤレス充電できるのか?でしょう。
おそらく取扱説明書にはカバーを外して充電してくださいと記載されている充電器も多いかと思いますが、
実際は一般的な厚さのスマホカバーや手帳型スマホケースであれば問題なく充電できるようです。
ただし、「明らかに厚みのあるカバーやケースは充電できない」ことがあります。
また、「金属のカバー、ケースはNG」。スマホ背面に付けるタイプの「スマホリングもNG」となっています。
金属がスマホとワイヤレス充電の間に挟まっていると異物と判断され、充電が開始されない仕様になっています。(※Qi規格認定製品)
なので、間にコインや磁気カードが挟まっていてもNGとなりますので注意しましょう。
【まとめ】
今回はワイヤレス充電とその仕組みについて説明しました。
充電速度が遅くなってもよいなら、ケーブル接続の必要がないワイヤレス充電は魅力的です。
選ぶならいろんな安全機能が義務付けられている「Qi(チー)規格認定のワイヤレス充電器」を選ぶようにしてください。※2024/2/8時点
規格以外にも、お使いのスマホに合ったワイヤレス充電の伝達電力(最大出力ワット数)などをよく確認して購入しましょうね。
(*´▽`*)b
【あわせて読みたい関連記事】
・カメラのクイック起動をON/OFFする方法(電源キー2回押し)
・緊急 SOS発信(電源ボタンすばやく5回押しで緊急発信する方法)
スポンサーリンク
コメント