スマホのスペック表などに書かれている「ROM」という言葉。
よく目にするけれど意味まではわからないという方も少なくないでしょう。
元々、PC用語なのでちょっと難しいかもしれませんが、ROMの意味を知っていると今後のスマホ選びに役立つのでこの機会に覚えておきましょう。
今回は「ROM」の本来の意味と最近、使われるようになった意味、そしてRAMとの違いについてわかりやすく解説していきたいと思います。
スポンサーリンク【ROMとは】
ROM(ロム) とは Read Only Memory(リード・オンリー・メモリ)の略で、コンピューターの読み出し専用の記憶装置のことです。
実は最近、少しややこしいことになっていて、スマホ等のスペックで表記されているROMの意味が本来の意味と異なって書かれていることがあります。
この記事では本来の意味と最近使われるようになった意味の2つを解説しますね。
まず、ROM 本来の意味を説明します。
ROMは書き込みは出来ず、読み出しのみが出来る記憶装置となっています。コンピューターの電源を切っても収めてあるデータは消えません。
わかりやすい例としては「音楽CD」や「ゲームソフト」があります。読み出しのみが可能で、最初からデータが書き込まれた状態で製造されます。
【スマホでは本来の意味と違う表現をしている】
続いて最近、スマホ/タブレット端末で使われるようになったROMの意味について説明します。
本来の意味と異なるのは、おそらく説明を読んだ人にスマホの性能をわかりやすく伝えるための工夫なのかと思います。
スマホのスペック表などでは「メモリ:RAM 8GB/ROM 128GB」というような書き方をしている場合があり、ROMは内部ストレージとして紹介されています。
本来、ROMは書き換えは不可能なのですが、スマホのROMは内部ストレージとしてデータを書き込み(保存)したり、削除したりできるデータの保存領域という意味になります。
本来の意味とは違ってしまいますが、スマホやタブレット端末の説明ではそういった新しい意味になる場合が多いので覚えておきましょう。
また、ROMの容量が大きいほど内部ストレージが大きい高性能のスマートフォンということになり、スマホ選びのひとつのポイントとなります。
【RAMとの違い】
ROMとよく似た用語で「RAM(ラム)」というものがあります。
RAM はデータの読み書きをする主記憶装置のことで、一般的に「メモリ」と呼ばれるのは RAM のほうになります。
⇒詳しくはメモリ(RAM)とはの記事をご覧ください。
【ネットスラングのROM】
ROM(ロム)にはもうひとつ、ネットスラング(ネットで使われる俗語)での意味があります。
Read Only Member(リード・オンリー・メンバー)の略で主にネット掲示板などで「書き込みはせずに読むだけの人」のことを指します。
ネット掲示板に慣れるために「まずはロムれ!」などといった使い方をする和製英語です。
この記事でのROMとはまったく違うものになりますが、覚えておいても損はないでしょう。
【まとめ】
ROM(ロム)本来の意味は「読み出し専用の記憶装置」です。
しかし、スマホのスペック説明などでは「書き込み可能な内部ストレージ」として紹介されることも多い。と覚えておけばよいでしょう。
このサイトではスマートフォンに関連した記事を書いていますのでROMの意味はと聞かれれば答えは後者になります。
ちょっとややこしいですがROMの意味、おわかりいただけましたでしょうか?
記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント
そもそも誰が間違って使いだしたんでしょうね?大バカ者と言いたいけど…。
内部ストレージでいいじゃん。
>tt 様
コメントありがとうございます。
スマホ用語は難しい英語や英字が多くて困りますよね。
個人的には、いっそのこと「内部保存容量」でもいいんじゃないかと思います。かっこよくはないかもしれませんが、これならお年寄りにもわかりやすいですよね。