5G(ファイブ・ジー)とは第5世代を意味する言葉で「第5世代移動通信システム」のことを指します。
5Gではスマートフォンなどのモバイルネットワーク通信機器が4G(第4世代)よりもさらに早く、さらに大容量のデータ通信が行えるようになります。
5Gの特徴といえばズバリ、「高速 大容量の通信」「低遅延」「多数同時接続」です。
そしてこれらの特徴を支える技術のひとつが「新周波数帯」でのデータ送受信です。
4Gの周波数帯は2GHz帯(3.6GHz以下)ですがそれに加え、5Gでは「3.7GHz帯」「4.5GHz帯」「28GHz帯」といった新周波数も使います。高周波数帯での広帯域化により「高速 大容量の通信」「低遅延」「多数同時接続」を可能にしていきます。
数字だけが並ぶと難しくて分かりにくいですが、4Gの周波数帯よりも通信速度が出せてさらに広い帯域幅なのでたくさんのデータを送ったり受け取ったりできるんですよ。
情報は2020/4/10時点のものです。
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・高速 大容量の通信
通信の高速化、より大容量のデータ送受信が可能になります。※例:NTTドコモの場合、下り3.4Gbps・上り182Mbps(サービス開始時の情報)
大容量のデータ送受信が可能になると具体的にどんなことができるのか気になりますよね?
一番分かりやすいのが高画質の映像の伝送ではないでしょうか。4Kや8Kと呼ばれる高画質映像をインターネットで見られると言えば分かりやすいですよね。でもそれだけじゃありません。AR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術を利用することで映像をより臨場感の溢れるものにすることができます。
既にサッカーなどのスポーツ観戦の映像などでは使われている技術で、皆さんもご覧になったことがあるかと思います。例えば小型カメラを何台も使い、AR、VR、の技術でまるで自分がサッカーグラウンドにいる選手であるかのような映像を見ることができます。今までのカメラでは「その角度からの映像は取れないはず!?」といった場面も映像化&伝送できるためより立体的にスポーツ観戦を楽しむことができます。サッカーや野球、ラグビー、バスケットボールなどのスポーツ観戦が大好きな方にとってはこういった映像、たまりませんよね!
スポーツに限らず、映画やアニメなど長時間の映像やコンサートやライブなどの音楽、ファイルサイズの大きなゲームデータなども短時間で伝送できたりと今までは「ちょっと遅いな」と感じていたデータ送受信の時間もグンと短くなります。ストレスなくデータのダウンロードを行えたり、安定したストリーミング映像が見られるのは嬉しい限りですね。
・低遅延
低遅延とはデータ送受信の遅れが短くなること。タイムラグが少なくなり、リアルタイムに近いやり取りができるようになります。
ニュースなどでも遠隔操作をする手術ロボットの遅延が大幅に少なくなるなんてことがよく言われていますね。また、遅れることが許されないセキュリティー関連機器にもよい影響が出ます。危険を察知した機器がすぐに通報できたり、適切な処理ができます。さらに顔認証など重要かつ、早急に識別しなければならない場面でも活躍します。「低遅延」は思っている以上に与える影響の大きい技術なのです。
また、身近なところで筆者が気になるのは「対戦型のゲーム」です。アクションゲームやリズムゲームなどたくさんの対戦ゲームがありますが特に「格闘ゲーム」は5Gの低遅延技術が大きく関わってくるのではないかと予想しています。もちろん、以前からオンライン格闘ゲームはありますが判定がかなりシビアなので通信対戦は遅延が起こりなかなか難しい部分もありました。しかし低遅延で問題が解消していけば今後、格闘ゲームのブーム再燃の可能性も高いのではないでしょうか?eスポーツなどで対戦型ゲームがさらにアツくなりそうですね。
・多数同時接続
5Gでは多数の端末と同時に接続できます。
例えば、車の自動運転の技術を見てみましょう。自動運転には様々なセンサーやカメラなどの通信機器が必要です。車速や車間距離、人や障害物の有無から眠気を感知するカメラなどなど。それらが遅れることなく連携・通信しなければ自動運転は成立しません。ここでも活躍するのが5Gの多数同時接続や低遅延の技術なのです。
さらに視野を広げてみると家庭内での家電製品やAIスピーカー、セキュリティーシステムがスマートフォンなどと連携通信する「スマートホーム」、街のセンサーや防犯カメラ、さらにスマートフォンからの様々な通信をもとに分析され、適切な情報を与えてくれる「スマート・シティー」などは多数同時接続の技術で成り立っていきます。
主要キャリア 5Gサービス開始日
・NTTドコモ:2020年3月25日
・au:2020年3月26日
・ソフトバンク:2020年3月27日
・楽天モバイル:2020年6月頃?
【対応スマホは?】 ※2020/4/20時点での情報となります。
◆docomo
・Galaxy S20 5G SC-51A
・AQUOS R5G SH-51A
・Xperia 1 II SO-51A
・LG V60 ThinQ 5G L-51A
・Galaxy S20+ 5G SC-52A
・arrows 5G F-51A
◆au
・Xperia 1 II SOG01
・Galaxy S20 5G SCG01
・Galaxy S20+ 5G SCG02
・AQUOS R5G SHG01
・OPPO Find X2 Pro OPG01
・Mi 10 Lite 5G XIG01
・ZTE a1 ZTG01
◆ソフトバンク
・AQUOS R5G
・ZTE Axon 10 Pro 5G
・LG V60 ThinQ 5G
・OPPO Reno3 5G
スマートフォンの場合、各キャリアHPの5G関連ページより対応エリアが確認できます。
しかし、2020/4/10時点では対応エリアというより「対応スポット」といったほうがいいでしょう。数は多いですがカバーしているエリアは広くはありません。まだまだこれからといったところでしょうが、対応エリア内では5Gの高速大容量通信が体感できます。
対応機種をお持ちの方は是非、第5世代移動通信システム「5G」のすごさを体験してみてください!
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